2018年8月27日月曜日

動詞図(4)た行動詞

--------------------<たたた>
     たか(高か)-たかむ(高かむ)-たかまる
                    -たかめる
           -たかぶ(高かぶ)-たかぶる
     たく(猛く)-たけぶ(猛けぶ)「たけし(猛シ)、たけだけし(猛々シ)」「をたけび雄叫」「さけぶ」
           -さけぶ(叫けぶ)(t-s相通形)
           -たける(猛ける)「たけりくるふ(猛狂)」

ア接:あたく(叫く)
ワ接:わたく(叫く)(w-&相通形)
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た(手)-たく(手く)=たたく(叩たく)-たたかす-たたかせる
                    -たたかふ-たたかはす-たたはせる(戦ふ)
                    -たたかる-たたかれる
           -たくす(手くす)「(髪や袖を)たくしあげる」
           -たくむ(巧くむ)「たくまし快シ、たくみ巧*匠」
           -たくる(企くる)-たくらむ
           -たぐる(手ぐる)(「くる繰」のタ接とも)
           -たける(長ける)〔長ずる、上手である〕
    -たぬ(手ぬ)=たたぬ(畳たぬ)-たたなふ-たたなはる「くりたたぬ」「たたなづく」
    -たむ(手む)=たたむ(畳たむ)-たたます-たたませる
                    -たたまる-たたまれる
だ(手)-だく(抱く)-だかす(抱かす)-だかせる
           -だかる(抱かる)-だかれる
つ(手)-つく(築く)-つかぬ(束かぬ)-つかねる-つかねらる-つかねられる「つか束、つか塚、つかさ阜」
           -つかふ(使かふ)-つかはす-つかはせる「「つかひめ使女、みつかふつみ身使罪*徒罪」
                    -つかはる-つかはれる
                    -つかへる(仕へる)
           -つかむ(掴かむ)-つかます-つかませる「つか束/柄」
                    -つかまふ-つかまへる
                    -つかまる-つかまれる
           -つくる(築くる)-つくらす-つくらせる(作る)
                    -つくらふ(繕ふ)
                    -つくらる-つくられる
                    -つくろふ-つくろはす-つくろはせる(繕ふ)
    -つる(手る)-つれる(釣れる)
つ(手)-つく(突く)=つつく(突つく)-つつかす-つつかせる「きつつき啄木鳥」
                    -つつかる-つつかれる
           -つかす(突かす)-つかせる
           -つかる(突かる)-つかれる
    -つく(捏く)-つくぬ(捏くぬ)-つくねる「つくね捏」
    -つぬ(突ぬ)「つの角」
て(手)
と(手)-とぬ(手ぬ)=ととぬ(整とぬ)-ととのふ-ととのへる
    -とる(手る)-とらす(取らす)-とらせる-とらせらる-とらせられる「みとらし御執*御弓」
           -とらふ(捕らふ)-とらはる-とらはれる「とらへひと囚徒*囚人」
                    -とらへる-とらへらる-とらへられる
           -とらむ(捕らむ)-とらまふ-とらまへる
           -とらる(取らる)-とられる
           -とれる(取れる)

ア接:あつ(当つ)-あたく(当たく)「あたかも当*恰」
         -あたふ(与たふ)-あたはす(能わす)「あたひ値」
                  -あたへる-あたへらる
         -あたる(当たる)
         -あてる(当てる)-あてらる-あてられる
イ接:いづ-いぢる(弄る)
ウ接:うつ(打つ)-うたす(打たす)-うたせる「ぶつ打-ぶち/むち鞭」
         -うたふ(歌たふ)-うたはす-うたはせる
                  -うたはる-うたはれる
         -うたふ(訴たふ)-うったふ-うったへる-うったへらる-うったへられる
                  -うるたふ-うるたへる
         -うたる(打たる)-うたれる
ウ接:うだく
キ接:きづく(築く)
コ接:こづ-こぢる(抉る)
ス接:すづ-すぢる「すぢりもぢる撚曲」
ネ接:ねづ-ねぢる-ねぢらる-ねぢられる(捩る-ねぢまげる)
         -ねぢれる
ブ接:ぶつ(打つ)-ぶたる(打たる)-ぶたれる「むち鞭」
ム接:むだく
モ接:もづ-もぢふ
     -もぢる(捫ぢる)「すぢりもぢる撚曲」
ヨ接:よづ-よぢる(捩ぢる)-よぢれる
コ接:こづく
ド接:どつく
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た( )-たく(集く)-たかる(集かる)-たからる-たかられる「人だかり」
    -たす(足す)
    -たむ(溜む)-たまる(溜まる)
           -ためる(溜める)-ためらる-ためられる
    -たる(足る)-たらす(足らす)-たらせる
           -たらふ(足らふ)-たらはす「こころたらひ心足」
           -たりる(足りる)
つ( )-つむ(積む)=つつむ(包つむ)-つつます-つつませる「かりつむ刈、yiねつみ稲」「つつみ堤」
                    -つつまる-つつまれる
           -つます(積ます)-つませる-つませらる-つませられる
           -つまる(詰まる)-つまれる「かむづまる(神留)」
           -つめる(詰める)-つめらる-つめられる
           -つもる(積もる)-つもらす-つもらせる
と( )-とむ(止む)=とどむ(止どむ)-とどまる-とどまらす-とどまらせる「とみ富」
                    -とどめる
           -とます(富ます)-とませる
           -とまる(止まる)-とまらす-とまらせる「ちまる/つまる(かむづまる)」
           -とめる(止める)-とめらる-とめられる
           -ともる(滞もる)-とどもる

ア接:あつむ(集む)-あつまる
          -あつめる
シ接:しとむ(仕留)-しとめる
ス接:すだく(集く)
マ接:まとぶ(纏ぶ)
   まとむ(纏む)-まとまる
          -まとめる
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た( )-たく(焚く)-たかす(焚かす)-たかせる「たきぎ焚木、たきび焚火」(炊く)
           -たかる(焚かる)-たかれる
           -たける(焚ける)
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た( )-たく(闌く)-たける(闌ける)
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た( )-たく(長く)-たける(長ける)
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た( )-たく(斜く) 〔日の盛りが過ぎる、かげる〕
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た( )-たぐ(食ぐ)「あひたげびと相食人、米だにも’たげて’通らせ」
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た( )-たぐ(滾ぐ)-たぎつ(滾ぎつ)「おちたぎつ落滾、たぎつせ滾瀬」
           -たぎる(滾ぎる)-たぎらす「煮へ滾る」
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た( )-たぐ(似ぐ)-たぐふ(偶ぐふ)-たぐはる「たぐひ(類)」
                    -たぐばる
                    -たぐへる
                    -たうばる〔似る〕
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           -たぐる(吐ぐる)
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た( )-たつ(立つ)-たたす(立たす)-たたせる(発つ)「みたたし御立」「たて縦」
           -たたる(立たる)-たたれる
           -たてる(立てる)-たてらる-たてられる(建てる)

ス接:すだつ
ソ接:そだつ-そだてる
ヒ接:ひだつ
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た( )-たつ(絶つ)-たたす(絶たす)-たたさる-たたされる
                    -たたせる
           -たたる(絶たる)-たたれる
    -たふ(倒ふ)-たはる(仆はる)「よこたはる横仆」
           -たふす(仆ふす)-たふさす-たふさせる「けものたふし畜仆」
                    -たふさる-たふされる
           -たふる(仆ふる)-たふれる
           -たへる(仆へる)「よこたへる横仆」
    -たゆ(絶ゆ)-たやす(絶やす)-たやさる-たやされる
           -たyeる(絶yeる)
つ( )-つく(尽く)-つかす(尽かす)-つかさる-つかされる
                    -つかせる
           -つかる(尽かる)-つからす-つからせる(疲る)
                    -つかれる(疲れる)
           -つきる(尽きる)
           -つくす(尽くす)
           -つくる(尽くる)
    -つふ(潰ふ)-つひゆ(潰ひゆ)-つひやす「つひ終、つひのすみか終棲」
                    -つひyeる
    -つゆ(潰ゆ)-つyiゆ(潰yiゆ)-つyiやす
                    -つyiyeる
           -つゆる(潰ゆる)

ト接:とだゆ途絶(と+たゆ絶)-とだyeる
モ接:もだゆ悶絶(も+たゆ絶)-もだyeる
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た( )-たづ(尋づ)-ただす(質だす)-たださす-たださせる(質す/糾す/正す/直す)「ただし(正シ)」
                    -たださる-ただされる
           -たづぬ(尋づぬ)-たづねる-たづねらる-たづねられる「たづねく来、たづねもとむ」
           -たどる(辿どる)-たどらす-たどらせる
          (-たづす)    -たづさふ-たづさはる
                         -たづさへる
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た( )-たは(戯は)-たはく(戯はく)-たはける「たはけ、たはし戯シ」
           -たはす(戯はす)-たはしる
           -たはぶ(戯はぶ)-たはぶる-たはぶれる
           -たはむ(戯はむ)-たはむる-たはむれる
    -たぶ(誑ぶ)-たぶる(誑ぶる)-たぶらく-たぶらかす「くなたぶれ」
                    -たぶらす
                    -たぶろく-たぶろかす
                    -たほろく-たほろかす
                    -たぼろく-たぼろかす
    -なぶ(嬲ぶ)-なぶる(嬲ぶる)「ひとなぶり」(t-n相通形)
    -たる(誑る)-たらく(誑らく)-たらかす「たるし」《たらたら》
           -たらす(誑らす)「たらしこむ誑込、をんなたらし女蕩」
    -たる(弛る)-たるむ(弛るむ)
だ( )-だる(蕩る)-だらく(蕩らく)-だらける《だらだら》「だらしなし(だらしがいっぱい)」
           -だれる
と( )-とる(蕩る)-とらく(蕩らく)-とらかす
           -とらす(蕩らす)
           -とれる(蕩れる)「みとれる(見蕩)」
           -とろく(蕩ろく)-とろかす《とろとろ》
                    -とろける
           -とろむ(蕩ろむ)-とろめく
           -とろる(蕩ろる)-とろろく

マ接:まどろむ
ミ接:みだ(乱だ)-みだす(乱だす)-みださる-みだされる
         -みだゆ(乱だゆ)
         -みだる(乱だる)-みだれる「みだら淫」
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た( )-たふ(堪ふ)=たたふ(湛たふ)-たたへる
           -たふる(堪ふる)
           -たへる(堪へる)-たへらる-たへられる
    -たふ(称ふ)=たたふ(称たふ)-たたはす「たたはし偉」
                    -たたへる〔すぐれる、霊妙である〕「たへ妙」
    -たゆ(堪ゆ)=たたゆ(湛たゆ)-たたyeる
           -たyeる(堪yeる)

ア接:あたふ能
イ接:いたふ労-いたはる(い+たふ堪/耐)
コ接:こたふ湛-こたへる(こ+たふ堪/耐)
   こたゆ堪-こたyeる
   こらふ堪-こらへる(t-r)相通語
   こらゆ堪-こらyeる
タ接:たたふ湛-たたへる(頭積語とも)
   たたゆ湛-たたyeる(頭積語とも)
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た( )-たむ(賜む)-たまふ(賜まふ)-たまはる「まwuしたまふ/まをしたまふ申賜」
           -たまる(賜まる)
           -たもる(賜もる)
    -たぶ(賜ぶ)-たばす(賜ばす)
           -たばふ(賜ばふ)-たばはる
           -たばる(賜ばる)
          〔-たべす(食べす)-たべさす-たべさせる〕
          〔-たべる(食べる)-たべらる-たべられる〕

ノ接:のたむ(告賜)-のたまふ-のたまはる
   のたぶ(告賜)-のたばふ
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た( )-たむ(矯む)-ためす(矯めす)「角をためて牛を殺す」
           -ためる(矯める)-ためらふ(躊躇)
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た( )-たむ(訛む)
だ( )-だむ(黙む)-だます(騙ます)-だまさる-だまされる「舌だむ」
    -だむ(訛む)-だまる(訛まる)「舌だむ」
           -だまる(黙まる)-だまらす-だまらせる
ど( )-どむ(黙む)-どもる(吃もる)「どもり(吃)」
な( )-なむ(訛む)-なまる(訛まる)(t-n相通形)
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た( )-たむ(嘔む)-たまふ(嘔まふ)「たむ逆吐、むかたむ」
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た( )-たむ/だむ(彩む)「だみ絵、薄だみ、金だみ」
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た( )-たる(垂る)=たたる(祟たる)-たたらる-たたられる
           =ただる(爛だる)-ただれる
           -たらす(垂らす)-たらせる「たるき垂木、たるみ垂水、すだれ簀垂/簾、たれす垂簾」
           -たれる(垂れる)
つ( )-つる(吊る)-つらす(吊らす)-つらせる
           -つらる(吊らる)-つられる
           -つれる(吊れる)〔”(魚を)釣る”は”とる”の縁語と見る〕
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た( )-たwu(撓wu)-たわむ(撓わむ)-たわめる《たわたわ-たわわ》
             -たわる(撓わる)
             -たwuぐ(撓wuぐ)「たwu(撓wu)」「たwuげ峠」
             -たをむ(撓をむ)「たを(撓を)」
             -たをゆ(撓をゆ)-たをやぐ「たをやか」《たをたを》
             -たをる(撓をる)
と( )-とゐ(撓ゐ)「とゐなみ撓波」
    -とwu(撓wu)-とゑる(撓ゑる)-とゑらふ〔波がうねり立つ〕
             -とをむ(撓をむ)「とを(撓)」《とをとを-とをを》
             -とをゆ(撓をゆ)-とをゆる
                      -とをよる
             -とをる(撓をる)-とをらふ
--------------------<ちちち>
            ちぎる(契ぎる)「ちぎり契」
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ち(小)-ちく(小く)=ちぢく(縮ぢく)-ちぢかむ-ちぢかまる
                    -ちぢくる-ちぢくれる
                    -ちぢこむ-ちぢこまる
    -ちぶ(禿ぶ)-ちびる(禿びる)〔擦り減る〕
    -ちむ(禿む)=ちぢむ(縮ぢむ)-ちぢまる「ちぢみ縮」
                    -ちぢめる
    -ちる(散る)=ちぢる(縮ぢる)-ちぢらす-ちぢらせる(散る)
                    -ちぢれる
           -ちらく(散らく)-ちらかす
                    -ちらかる
                    -ちらける
           -ちらす(散らす)-ちらせる「しがらみちらす、なきちらす、ゐちらす」
           -ちらふ(散らふ)
           -ちらぶ(散らぶ)-ちらばる-ちらばらす-ちらばらせる
し(小)-しく(縮く)=しじく(縮じく)-しじかむ-しじかまる(縮かむ)(t-s相通形)
    -しむ(縮む)=しじむ(縮じむ)-しじまふ(進退)「しじみ蜆」
                    -しじまる(縮まる)
                    -しじめる
    -しる(縮る)=しじる(縮じる)-しじれる(縮れる)
つ( )-つづ(約づ)-つづむ(約づむ)-つづまる「つづ星」
                    -つづめる
           -つづる(綴づる)-つづろふ
    -つぶ(粒ぶ)-つぶす(潰ぶす)-つぶさる-つぶされる
           -つぶる(潰ぶる)-つぶらす-つぶらせる
                    -つぶれる
           -つむる(瞑むる)-つむらす-つむらせる
    -つむ(粒む)=つづむ(約づむ)-つづまる
                    -つづめる
す( )-すず(約ず)「すず鈴」(t-s相通形)
--------------------<つつつ>
         つかぬ(束ぬ )-つかねる「つか束*柄、とりつかぬ取束、むすびつかぬ結束」
         つかむ(柄む )-つかまふ-つかまへる
                 -つかまる
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        -つかふ(遣かふ)-つかはす-つかはさる-つかはされる〔派遣する〕
                      -つかはせる
                 -つかはる-つかはれる
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つ( )-つく(付く)=つづく(続づく)-つづかす-つづかせる
                    -つづける-つづけらる-つづけられる
           -つかす(付かす)-つかせる
           -つかる(憑かる)-つかれる
           -つける(付ける)-つけらる-つけられる
と( )-とく(着く)=とどく(届どく)-とどかす-とどかせる
                    -とどける-とどけらる-とどけられる

ア接:あづく-あづかる(預かる/与かる)
      -あづける(預ける)-あづけらる-あづけられる
ナ接:なつく(な馴+つく)
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つ( )-つく(吐く)-つかす(吐かす)-つかせる-つかせらる-つかせられる「息をつく、嘘をつく」
           -つかる(吐かる)-つかれる
           -つける(吐ける)
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つ(水)-つく(漬く)-つかる(漬かる)
           -つける(漬ける)-つけらる-つけられる

カ接:かづく潜

 時系列「つ-みづ-み(水)」の最初の「つ」時代の語か。「つく」は、水が「たる垂」「たむ溜」「つつ伝」「とく溶」などとともに「つ水」をもとにするタ行渡り語群として括ることができると思われる。
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つ( )-つく(調く)-つくぬ(調くぬ)-つくなふ/つぐなふ(償ふ)
                    -つくのふ
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つ( )-つぐ(継ぐ)-つがす(継がす)-つがせる-つがせらる-つがせられる「つぐ告」「つぐ注」
           -つがふ(番がふ)-つがへる「つがひ番」「(弓に矢を)つがへる」
           -つがる(連がる)-つがれる
           -つぎつ(継ぎつ)
           -つぐる(告ぐる)
           -つげる(告げる)-つげらる-つげられる
す( )-すぐ(次ぐ)-すがふ(縋がふ)(t-s相通形)
           -すがる(縋がる)「すがりつく縋付、おひすがる、とりすがる」
つ( )-つつ(伝つ)-つたぬ(伝たぬ)「いひつつ言伝」「つて伝手、ことづて言伝」
           -つたふ(伝たふ)-つたはる
                    -つたへる-つたへるら-つたへられる
    -つぬ(継ぬ)-つなぐ(継なぐ)-つながる-つながれる〔「綱ぐ」は無理〕
    -つる(連る)=つづる(綴づる)-つづろふ「ももつづり百綴」「つるぎ剣、つるべ釣瓶」
           -つらす(連らす)-つらさす
                    -つらさる-つらされる
                    -つらせる
           -つらぬ(連らぬ)-つらなる
                    -つらねる-つらねらる-つらねられる
           -つらふ(連らふ)-つらはす-つらはせる
           -つらぶ(連らぶ)
           -つらる(連らる)-つられる
           -つるぶ(連るぶ)「つるび遊牝」
           -つるむ(連るむ)
           -つれる(連れる)-つれらる-つれられる
           -つろふ(連ろふ)
マ接:まつる祭(マ連)-まつらる-まつられる「まつり祭、まつりごと政、たてまつる奉」
           -まつらふ
           -まつろふ(服ふ/順ふ)「おもひまつろふ思纏、まつろはぬひと」
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つ( )-つつ(嘰つ)-つつす(嘰つす)-つつしる(嘰る)-つつしろふ〔少しづつ食べる〕
    -つむ(噛む)〔前歯で噛る〕
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つ( )-つづ(綴づ)-つづる(綴づる)-つづらる-つづられる
と( )-とづ(閉づ)-とだす(閉だす)(「とざす閉」(d-z)相通語)
           -とぢむ(閉ぢむ)
           -とぢる(閉ぢる)-とぢらる-とぢられる(綴ぢる)
           -とづる(閉づる)
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つ(爪)-つぬ(抓ぬ)-つねる(抓ねる)-つねらる-つねられる
    -つむ(抓む)-つまむ(抓まむ)-つまます-つまませる「つめ爪」
                    -つままる-つままれる
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つとむ(務とむ)-つとまる
                    -つとめる
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     つは(  )-つはく(凸はく)-つはくむ〔芽が出る〕
           -つはる(凸はる)〔つはり悪阻〕
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    -つぶ(粒 )-つぶす(粒ぶす)-つぶさす
                    -つぶさる-つぶされる
           -つぶる(潰れる)-つぶれる
    -つむ(  )-つむる(瞑むる)
    -つほ
    -つぼ(壺 )-つぼむ(壺ぼむ)-つぼます「つぼ壺」「つぼ坪」
                    -つぼまる
                    -つぼめる
    -すぶ(窄ぶ)-すぼむ(窄ぼむ)-すぼます(t-s相通形)
                    -すぼまる
                    -すぼめる
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つ( )-つむ(詰む)-つまる(詰まる)-つまらす-つまらせる
           -つめる(詰める)-つめらる-つめられる
--------------------<ててて>
て( )-てる(照る)-てらす(照らす)-てらさふ「あまてらす天照、たかてらす高」《てらてら》
                    -てらさる-てらされる
           -てらふ(衒らふ)-てらはす
           -てれる(照れる)
--------------------<ととと>
と(聡、敏、鋭、利、疾、捷)「とし」「さとし」

サ接:        -さとす(諭とす)-さとさる-さとされる
           -さとる(悟とる)-さとらる-さとられる
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と(音)-とぬ(音ぬ)-となふ(唱なふ)-となへる
    -とふ(問ふ)-とはす(問はす)-とはせる
           -とはる(問はる)-とはれる
    -とぶ(弔ぶ)-とぶる(弔ぶる)-とぶらふ/とむらふ(弔ふ)
    -とむ(覓む)「ともし/とぼし(乏シ)-ともしぶ/とぼしぶ、つまし(倹シ)」
    -とゆ(響ゆ)-とよく(響よく)
           -とよむ(響よむ)-とよめく(鳴動)
                    -とよもす
    -どゆ(響ゆ)-どよむ(響よむ)-どよめく
                             -どよもす
    -とる(問る)(「とる(問る)」は今日に残らなかった)

ア接:あとふ〔誘う、招聘する〕(「さどふ」の&-s相通形)
   あとる-あとらふ-あとらへる(誂らふ)
      -あつらふ-あつらへる(誂らふ)
イ接:いどむ(挑む)-いどまる-いどまれる(とむ覓)
オ接:おと(音)-おとづる(訪る、音づる)
        -おとなふ(訪ふ、音なふ)
カ接:かどふ(勾引ふ)
サ接:さとふ/さどふ-さどはす(惑ふ、誘ふ)
タ接:たとふ(譬とふ)-たとへる-たとへらる-たとへられる「たとひ、たとへ、たとへば」
   たとゆ(譬とゆ)-たとyeる
ツ接:つどふ(集ふ)「かむつどひつどふ神集」
ト接:とまどふ(戸惑ふ)-とまどはす-とまどはせる-とまどはせらる-とまどはせられる
マ接:まとふ/まどふ(惑ふ)-まとはす/まどはす-まどはせる-まどはせらる-まどはせられる
ミ接:みとむ(認む)〔み+とむ覓〕-みとめる-みとめらる」
モ接:もとむ(求む)-もとまる
          -もとめる-もとめらる-もとめられる
ヤ接:やとふ(雇ふ)-やとはす-やとはせる
          -やとはる-やとはれる
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と( )-とく(解く)-とかす(解かす)-とかさる-とかされる「ときあく、ときあらふ洗、ときかふ交」
                    -とかせる-とかせらる-とかせられる
           -とかる(解かる)-とかれる
           -とくる(解くる)
           -とける(解ける)
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と( )-とく(説く)-とこふ(呪ふ/詛ふ)

ク接:くどく(口説く)-くどかる-くどかれる
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と( )-とぐ(砥ぐ)-とがる(尖がる)-とがらす-とがらせる「とげ棘」
           -とがむ(咎がむ)-とがめる-とがめらる-とがめられる「とが咎」
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と( )-とぐ(遂ぐ)-とげる(遂げる)
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と( )-とぐ(伽ぐ)「よとぎ夜伽」
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と( )-とぶ(飛ぶ)-とばす(飛ばす)-とばせる「とび/とんび鳶、とんぼ蜻蛉」
           -とばる(飛ばる)-とばれる
           -とべる(飛べる)
    -とる(飛る)「とり鳥」
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     とほ(遠ほ)-とほす(通ほす)-とほさす-とほさせる「とほし遠シ」
                    -とほさる-とほされる
           -とほる(通ほる)-とほらす-とほらせる
                    -とほらる-とほられる
                    -とほれる

モ接:もとほす廻
   もとほる廻-もとほろふ「はひもとほる這廻-はひもとほろふ」「いはひもとほるイ這廻」
タ接:たもとほるタ廻-たもとほろふ「はひたもとほる-はひたもとほろふ」
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