しな-しなふ(撓なふ)〔しなひ/しなひたけ竹刀、模写:しなしな〕
-しなぶ(萎なぶ)-しなびる
-しなゆ(萎なゆ)
-しなる(撓なる)
-しなwu(撓なwu)
しね(しねしね-しんねり、しんねりむっつり)
しの(しの/しのたけ篠竹)
すな(すなすな-すんなり)
「私家版」の記述を整理して、上記の語を(sn)子音コンビによる縁語群と見たい。古く冠辞考や古事記伝で指摘されているという三拍動詞「しなふ撓」と細い小ぶりの竹である「しの(篠竹)」との同語関係には異論ない。「しの篠」は釣竿として使われ、釣竿は「しなふ撓」ことが生命である。両者は切っても切れぬ関係にあると言える。これらと一見して縁語と分かる「しなしな-しんなり」「しねしね-しんねり」「すなすな-すんなり」とはやや遠い感じがするかも知れないが、どれも相手の力に合わせてこちらの力を抜く、脱力状態になるという点で全体でひとつと考えられる。
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